歯を失ってしまっても、
しっかりと噛んでお食事を
味わいたい方へ
一昔前までは、なんらかの理由で歯を失ってしまったり、年を取ったら自然と歯が抜けてしまったときは、入れ歯を使うようになるのが一般的でした。しかし、1960年代よりインプラント治療が普及され、その天然歯と遜色のない自然な見た目と噛み心地となります。
インプラント治療では、欠損した歯を補う入れ歯やブリッジとは比べ物にならない安定性が得られます。そのため、硬いものや弾力があるものなども、しっかりと噛んでストレスなく食べられるという魅力があります。「快適な食生活を取り戻したい」「見た目を気にしなくていい綺麗な歯でいたい」とお考えの方に、おすすめしたい治療方法です。
インプラント治療とは?
インプラント治療とは、虫歯や歯周病、怪我などが原因で歯を失ってしまった際に、欠損部分(歯を失った部分)を補うために開発された治療方法です。
人体との相性が良く悪影響を及ぼすことのチタンでつくられた人工的な歯の根っこ(人工歯根)を顎の骨に埋め込み、それを土台としてセラミックやジルコニアなどの被せ物をいれ、天然歯に近い状態を再現します。歯を失った際に行うブリッジや入れ歯とは異なり、留め具などに頼らずに固定されることから、健康な歯へ負担もかけず、天然の歯を同じ程度の力で噛むことができます。また、外から見て目立たず、食事や会話の邪魔になることもないため、今では、多くの方々に選ばれている治療方法となっています。
INTERNAL インプラントの構造
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インプラント体
天然歯を支えている顎の骨に埋め込まれる構造物を、インプラント体、または人工歯根といいます。身体との相性が良く、人工の骨や関節を作る際にも用いられる純チタンでできているため、埋入後は顎の骨に結合します。
インプラント体は工具のネジのようにらせん状の突起があることから、骨と接する面が多く、少しの衝撃では抜ける心配がない構造です。長さ・太さ共に複数のタイプがあり、口内状態や埋入位置に合わせて選ぶことが可能です。 -
アバットメント
アバットメントとは、インプラント体に装着することで上部構造を繋いで方向性などを決定する、土台部分の名称です。被せ物治療の際に、大きく削った歯に埋め込んで人工歯を固定する、コアに近い役割があります。さまざまな長さや角度が揃っており、用途に合わせて使い分けられています。
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上部構造
インプラントにおける歯の形をした部分が、上部構造です。金属やセラミックスなど、患者様のご希望に合わせて素材が選択されます。素材によっては、天然歯に極めて近い見た目と機能性を得られます。
他の治療法との比較
歯を失った際の治療は、入れ歯やインプラント治療は、他の補綴治療と比較して優れた点があり、定期的なメンテナンスさえ欠かさなければ長期間に渡って治療の効果を持続させることができます。
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入れ歯
入れ歯を使うメリットは、歯を削らずに装着できることです。
しかし、患者様が取り外しを自由にできる構造から安定性が低く、咀嚼力が弱くなります。特に保険適用で作製した場合、残っている健康な歯に金属製のバネをかけるため、外から見て目立つだけでなく、固定した歯に大きな負担がかかるというデメリットもあります。 -
インプラント
インプラント治療の大きなメリットは、健康な残存歯を傷付けたり負担をかけたりすることなく、欠損した歯を補えることです。また、天然歯に近い構造のため、自然な見た目と噛み心地を得られます。
デメリットは、保険適用外のために治療費が高額になることと、治療期間が3ヶ月から6ヶ月と長期間かかることです。 -
ブリッジ
ブリッジ治療とは、欠損した歯の両隣にある歯を削って、複数の義歯が連結した状態の被せ物を橋げたのように装着することで、失った歯を補う方法です。歯に直接固定されるため、食事や会話の際に外れる心配がありません。また、短期間で治療が終わるのもメリットだといえます。
デメリットとしては、健康な歯を大きく削って支柱にしなくてはならないため、将来的により多くの歯を失う原因に繋がることです。
左右にスクロールできます
インプラント | 入れ歯 | ブリッジ | ||||
保険 | 保険外 (自由診療) |
保険 | 保険外 (自由診療) |
|||
使い心地 | 食事(咀嚼機能) | ◎ | △ | 〇 | △ | 〇 |
装置、素材の違和感 | なし | あり | あり | 少しあり | なし | |
衛生 (清掃のしやすさ) |
〇 | ◎ | ◎ | △ | △ | |
他の歯への影響 | なし | 少しあり | 少しあり | あり | あり | |
見た目 | ◎ | △ | △ | 〇 | ◎ | |
治療 | 手術の有無 | あり | なし | なし | なし | なし |
治療期間 | 最低3~6か月 | 1か月程度 | 2か月程度 | 1か月程度 | 1~2か月程度 | |
寿命・強度 | ◎ | △ | ◎ | △ | 〇 | |
価格(税別) | 約40万~ | 保険診療 | 約14万~ | 保険診療 | 約17万~ |
患者様に合わせた
治療法をご提案いたします
CASE
30代の独身男性・会社員の患者さまのケース
知人の方からのご紹介で当院にお越しくださった、会社勤めの30代の独身男性患者様のケースです。「勤務地からも近い」という理由もあり、定期的に通院しやすいというご理由もあって、当院をお選びくださいました。
歯の欠損箇所が複数あり、その箇所をしっかりと治したいというご希望です。また、今残っている健康な歯を削ることは将来のことを考えるとしたくないというご希望もお持ちです。もともとインプラント希望で来院されましたが、ブリッジ・義歯・インプラントのメリット・デメリットをしっかり聞いた上で、インプラント治療を選択されました。
お口全体を映し出すパノラマレントゲンと歯科用CT、参考模型によって事前の診査・診断を行い、担当の歯科医師より治療計画の説明を聞いていただきました。骨量や周辺の歯の状態をはじめとした患者様の健康状態に大きな問題はなく、外科手術にあまり抵抗感がない方でしたので抜歯や抜髄の際にも用いられる浸潤麻酔(局所麻酔)を使用し、インプラントを埋入する正確な位置を把握するための補助装置であるサージカルガイドを用いたインプラントの埋入オペを施行いたしました。歯ぐきを切開し、顎の骨にインプラントを埋め込んでいくのですが、施術時間は複数本あったことから3時間程度でした。
合計費用は、インプラント4本で合計約150万円でした。
通院期間は4ヶ月から6ヶ月、来院頻度は多いときで月に2回から3回、少ないときで月に1回のご来院でした。インプラント体の埋入直後は、1ヶ月に1回歯科衛生士によるお口のケアを受けて手術箇所の感染症予防に取り組み、被せ物のセット後は、3ヶ月に1回の口腔ケアと、最低でも年に1回のレントゲン撮影を行っています。
複数個所の治療でしたが、来院しやすい医院として選んで下さったこともあり、しっかりと来院して順調に治療を進めることができました。現在も来院していただいており、現在のお口の状態は非常に健康的に保たれております。
錦糸町周辺在住の
40代女性のケース
左上の前歯を失ってしまい、お口元の見た目が気になるというご相談で来院された、錦糸町周辺にお住いの40代女性のケースです。お子さんが一人いらっしゃり、「来院時に子どもを歯科医院にいる保育士に預けられる」「スタッフが色々な話を親身に聞いてくれる」という理由もあって、当院を選んでくださいました。
欠損部分を補う方法として、ブリッジ・入れ歯・インプラントの3つをご紹介し、メリット・デメリットを含めてお話しました。はじめは、インプラントは手術があるためブリッジと悩まれておりましたが、説明に納得された上で見た目や咀嚼能力に優れるインプラント治療をご希望になられました。事前の診査・診断は、パノラマレントゲンと歯科用CT、参考模型によって行いました。精密な検査の結果、インプラントを埋入する欠損箇所の骨量が少なかったため、念のためオペを行う前に外部から人工素材で骨を補うGBR(骨造成)をいたしました。
その後、浸潤麻酔(局所麻酔)を行い、手術の補助装置であるサージカルガイドを用いたオペを施行しました。ご家庭がある方のため費用は可能な限り低くしたいというご希望もあり、合計費用はインプラント1本で約40万円と抑えめになりました。通院期間は骨量が少なくGBRを行ったため9ヶ月、来院頻度は多いときで月に2回から3回、少なくて月に1回のご来院でした。
治療後には定期的なメンテナンスで、歯科衛生士が通常のクリーニングに加えて、当院で提供しているインプラント用のクリーニングを行うことで状態の維持に取り組み、年に1回のレントゲン撮影も行っています。
50代男性の
患者さまのケース
50代の男性患者様より「右下の奥歯2本を欠損したために、インプラント治療を受けたい」と、初めからご希望をいただいたケースです。
治療箇所は、他院で既に抜歯された状態でした。インプラントについてご理解のある方でした。もともと反対側の左の奥歯をインプラントで治療されていたため、当院でのインプラント治療に関して十分にご説明をした上で、スムーズに治療へと進みました。
お口全体を映し出すパノラマレントゲンと歯科用CT、参考模型によって事前の診査・診断を行い、骨量も問題ありませんでした。
手術では、浸潤麻酔(局所麻酔)を施し、オペを安全に行う補助装置であるサージカルガイドを用いて、インプラントの埋入を行いました。
手術後痛みが出たそうですが、処方したお薬を飲んでいただき問題なく費用は約80万円、通院期間は4ヶ月から6ヶ月でした。来院頻度は多い時には月に3回から4回、少ない時は月に1回のご来院でした。また、インプラントの埋入直後は1ヶ月に1回の歯科衛生士による口腔ケアをし、上部構造(被せ物)の装着後は3ヶ月に1回のチェックとケアを行っています。さらに、インプラントの状態を把握するために、最低でも1年に2回のレントゲン撮影を行っています。
トラブルもなく順調に治療を進めることができました。
当院のインプラントは
ストローマン社製を
採用しています
当院では、世界でもトップクラスのメーカーである、ストローマン社のインプラントを治療に用いています。ストローマン社はインプラントの研究・開発を50年以上行っており、現在では世界70か国以上・500万人を超える方が、同社のインプラントによる治療を受けているといわれています。日本でも数多くの歯科医院が導入しているため、お引越しなどの理由で遠方に行かれた場合にも、転院先で部品の交換などに困りません。
また、ストローマン・インプラントは骨との結合性が高いため、治療期間の短縮につながり、インプラント歯周炎による堕落が少ないなど、良好な治療結果を出しやすいという特徴もあります。